ChatGPTなどのAIを使うと、文章そのものはあっという間に整いますよね。
誤字脱字も少なく、話の流れも論理的できれい。
自分で最初から悩んで書くよりずっと早く記事ができあがります。
でも。
完成したものを読み返してみると、「なんだか自分が書いた文章じゃないな」と
違和感を覚えることはありませんか。
実は私も、このサイトの記事作成にAIを活用しています。
とはいえ、記事を丸々ただ書いてもらっているという意味ではありません。
というのも、テーマだけを投げて丸ごと書いてもらうと、
自分では絶対に選ばないような大げさな表現が入ったり、
実際には感じてもいない気持ちまで自然に補われてしまったりすることがあります。
ですので、私の場合はAIにすべてを「ゼロから考えてもらう」のではなく、
自分が持っている材料を渡して文章の形に整えてもらい、
そして自分で清書する、というやり方に落ち着きました。
この記事では、AIの便利さを活かしつつも、
しっかり「自分の言葉」を残すために私が意識している3つのことを紹介します。
AIに任せるだけでは「自分の文章」になりにくい
たとえばAIに、
「初心者向けのWebライティング教材について、親しみやすいブログ記事を書いて」
と頼んだとします。
すると、数秒でそれなりの文章が出来上がってきます。
でもAIは、私がその教材を買うまでに何ヶ月も悩み続けたことや、
具体的にどの章を読んで役に立ったと感じたのか、
逆にどの部分が面倒くさかったのかを知りません。
こちらから伝えていないからです。
そのため、出力される文章はどうしても当たり障りのない一般的な説明に終始してしまいます。
「初心者にもわかりやすい教材です」
「具体例が豊富です」
「実践的な内容になっています」
決して間違いではないかもしれません。
でも、それだけならわざわざ私が書かなくてもいいですよね。
自分の文章にしたいなら、AI知らない情報、
つまり「あなた自身の材料」をこちらから渡してあげる必要があるのです。
口調を変えるだけでは限界がある
AIに文章を書いてもらうとき、プロンプトで文体を指示することもできます。
例えば「この作家のように書いて」と指示することだって。
これは、文章全体の雰囲気を整えるのには確かに便利です。
ですが、表面的な口調だけを変えても、それだけで「自分の文章」になるわけではないと私は思っています。
何もしないよりはずっとマシですし、表現方法に学びはあるのでそれはそれで楽しいのですけどね。
たとえば、「購入した瞬間、これなら自分も変われるとワクワクしました!」と
AIがそれらしく書いたとしても、実際の私はそんな前向きな気持ちではなかったかもしれません。
「高い買い物だったから、本当にこれで良かったのかな……」と不安を抱えていたとしたら?
それなら、後者の不安な気持ちを書くほうが、紛れもなく「自分の文章」です。
自分らしさや個性というものは、珍しい言葉遣いやテンションの高さではなく、
「何があって、それを自分がどう感じたか」という事実の積み重ねにこそ表れるのだと思います。
AIを使っても自分の言葉を残す3つの方法
では、具体的にどうすればいいのか。私が実践している3つのステップをご紹介します。
1.自分しか知らない「事実」をAIに渡す
まずAIに渡したいのは、感情的な言葉よりも、具体的な「事実」です。
レビュー記事を書くなら、たとえば以下のようなことを。
- いつ頃その商品を知ったか
- 購入するまでにどのくらい迷ったか
- なぜ買おうと決断したか
- 買う前に何が一番不安だったか
- 最初にどこを読んだか(使ったか)
- 具体的にどこが役に立ったか
- 逆に、どこが面倒だったか
- 今はどんな風に使っているか
こうした情報は、AIがネットの海から勝手に拾ってくることはできません。
私が「才ゼロ」という教材について書くなら。
「購入まで半年くらい迷った」
「市販のライティング本も何冊か読んでいた」
「無料情報もたくさん集めた」
「量が多いので完読に苦労したが、今は必要なところだけ辞書のように見返している」
といった事実を先に出します。
この生々しい材料があるだけで、出力される文章は劇的に変わります。
2.その事実を自分がどう感じたか、どう判断したかを渡す
同じ事実であっても、受け取り方は人によって違います。
たとえば「教材のボリュームが1,000ページある」という事実があったとします。
ある人は「情報量が多くてお得だ!」と感じるかもしれません。「最初から全部読もうとすると少ししんどいな」と感じる人もいるかもしれません。
どちらもあり得ますよね。
だからAIには、「ボリュームが多いことをメリットとして紹介して」とだけ頼むのではなく、
「一気に読もうとせずにひとつずつステップを踏んでいった」
というところまで渡します。
ここに、その人ならではの考え方が出ます。
AIに個性を「作ってもらう」のではなく、自分の判断を先に「渡す」。
そのほうが、結果的に自然で自分らしい文章に近づきやすいと感じています。
3.AIが勝手に足した事実や感情を削る
AIが作った文章は、そのまま公開せずに最後に必ず読み直します。
そのとき私が一番気をつけているのは、「文章がうまいかどうか」よりも、以下の3点です。
- 「私は本当にこんなことを言ったか」
- 「本当にこう感じたか」
- 「経験していないことが勝手に入っていないか」
AIは文章を自然につなぐために、
こちらが伝えていない感情や状況を良かれと思って補うことがあります。
たとえば「教材を開いた瞬間、期待で胸が高鳴りました」と書かれていても、
自分にそんな記憶がなければ思い切って削ります。
逆に「買ったあとも、金額が金額なので少し不安でした」という事実があれば、そちらを残します。
少しくらい不格好な文章になったとしても、
自分が実際に経験し、考えたことのほうが、
私はずっと大切だと思っています。
実例|同じテーマでも、渡す材料で文章は変わる
たとえばAIに、「才ゼロを紹介する文章を書いて」とだけ頼んだとします。
すると、こんな方向の文章になりやすいです。
才ゼロは、Webライティングを基礎から学べる教材です。初心者にもわかりやすい具体例が豊富で、実践的なスキルを身につけられます。
文章としては普通に読めますが、私でなくても書ける内容です。
そこで、AIに次の材料を渡してみます。
- 購入まで半年ほど迷った
- すでにライティング本を何冊か読んでいた
- 買ったあと最初から全部読もうとして疲れた
- 今は困ったときに辞書のように使っている
- 特に「書く前に何を考えるか」が役に立った
すると、AIはこんな風にまとめてくれます。
私は才ゼロを買うまで半年ほど迷いました。しかも買ったあと、最初から全部読もうとして一度疲れています。今は必要なところだけ辞書のように開く使い方に落ち着きました。特に役立ったのは、文章のテクニックより「書く前に何を考えるか」が整理できたことです。
かなり自分の経験に近い、等身大の文章になりましたよね。
AIが急に個性的になったわけではなく、渡した「材料」が変わっただけなのです。
私の場合、それを下書きとして使うのみに留めておき、自分で改めて書き直しています。
私はAIに「ゼロから書かせる」より、材料を整理してもらっている
私は、AIにテーマだけを投げて最初から最後まで考えてもらうよりも、
自分で材料を出して、それを整理したり文章に組み立てたりしてもらう使い方が多いです。
何を書くか。誰に向けて書くか。自分は何を経験し、それをどう感じたか。
この根幹の部分まで全部AIに丸投げしてしまうと、文章は早くできあがりますが、
どの記事も似たようなのっぺりとした雰囲気になってしまうからです。
それを清書するのは、大変時間がかかってしまい、AIを使う意味が全くないですし、ね。
逆に、材料さえ自分でしっかりと決めておけば、
AIは文章を整える優秀なアシスタントとして大活躍してくれます。
清書の時間もかなり短くなります。
私はこの分担のほうが、自分らしくて使いやすいと感じています。
構成から迷うなら、先に記事の軸を決める
そもそも、「AIに何を材料として渡せばいいのかわからない」という場合は、
AIを使う以前に、記事の構成(骨組み)が決まっていない可能性があります。
誰が読むのか。その人は何を知りたいのか。この記事では何と答えるのか。
ここまでの軸が決まると、AIにもかなり具体的な指示を出しやすくなります。
記事構成の作り方については、こちらで具体的にまとめていますので参考にしてみてください。
→ ブログ記事の構成が作れない初心者へ|書く前に決める5つのこと
私が才ゼロで記事の土台を作っている理由
私は、才ゼロから学んだことを使って記事の構成や材料を考え、
そのあとAIを使って文章を整えることがあります。
誤解のないようにお伝えすると、
AIへの上手なプロンプト(指示文)を作るために才ゼロを使っているわけではありません。
その前に、「この記事では何を伝えるのか」「何を材料として使うのか」を、
自分自身の頭でしっかり決められるようにしたかったからです。
構成だけなら、このサイトの無料記事でも十分に試せます。
一方で、記事を書く前の準備から構成、本文、商品紹介まで一連の流れをまとめて整理したい人には、
才ゼロのような手順型の教材が合うこともあります。
私が実際に使って感じたことはこちらにまとめていますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
まとめ
AIを使うと自分の言葉ではなくなる、どこか嘘くさくなると感じるなら、
口調を細かく指定する前に、AIへ渡す「材料」を見直してみてください。
私が意識しているのは次の3つです。
- 自分しか知らない事実を渡す
- その事実をどう感じたか、どう判断したかを渡す
- AIが勝手に足した事実や感情を最後に削る
AIに個性を作ってもらう必要はありません。
何を経験して、そこから何を感じ、何を記事に残すのか。
そこを自分で決めておけば、AIを使っても「これは自分の文章じゃないな」という違和感はかなり減らせるはずです。

