【小説の人物相関図】元彼の遺言状(新川帆立)/第19回このミステリーがすごい!大賞

元彼の遺言状

こんにちは!

小説を読んでいると、登場人物の関係性で混乱することありませんか?

私はあります。

まあ、それでも、少しページを戻したり思い出してみたりしながら、
なんとなく適当に読み進めていくことも多いんですが、
どうせなら相関図を作ってみよう!と思い立ちまして。

そして、実際に作ってみました。

相関図第一弾は「元彼の遺言状」です!
「第19回 このミステリーがすごい!」大賞の作品でもあります。

あなたの読書の手助けに、少しでもなりますように♪

目次

「元彼の遺言状」のあらすじ

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」
奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川英治が亡くなった。
学生時代に彼と三ヶ月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、
犯人候補に名乗り出た英治の友人の代理人として、
森川家主催の「犯人選考会」に参加することとなった。
数百億円ともいわれる遺産の分け前を獲得すべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走するがー

カバーそでのあらすじより

「元彼の遺言状」の人物相関図

あくまでも、主要な登場人物とその関係性がわかるようにするための相関図です。
ですので、犯人がわかってしまうような相関図にはしていません。

「元彼の遺言状」の犯人は誰?(ネタバレ)

ネタバレなので、非表示にしておきます。
※なお、最終的には小説を読んでいただきたいので、詳細は省きます。

犯人は誰?(ネタバレ)

英治はインフルエンザで死んだのではなく、本当に殺されていました。

その犯人は「堂上医師」
英治の愛犬バッカスの獣医です。

実は堂上医師の息子・亮くんは、英治の子どもでした。
堂上医師の奥さん(堂上真佐美)と英治は不倫していたのです。

英治の実の息子となる亮くが遺産を相続して大金を得ることよりも、
自分の妻の浮気を知られたくない・息子の本当の父親の存在を知られたくないという気持ちで
堂上医師は犯行に及んでしまったのです。

あとがき

人物の整理さえできれば、あとはサラッと読める小説です。
少々荒唐無稽ではありながらも、伏線も回収しつつ(主人公の家族関係も)結末に向かいます。

主人公の麗子に対しても、
導入部分では「この人金の亡者なの?いやな女?!」と思いそうになりますが、
割と早い段階で「嫌な人ではない」こともわかります。

また、ステレオタイプの女性同士の関係性(男性の頭の中にある、男性が望む女性同士の関係性)ではなく、
現実の女性同士の関係性が描かれていることにも好感が持てました。

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