これは私自身の経験をベースに、周りの経験談も踏まえて作成した記事です。
FXのレートって、待っていれば結局戻ってるじゃん?
だから、追証してでも待ち続ければ、絶対に損しないじゃん!
こんな風に考えたことある人いますよね?
私もそんな風に思っていたことがありました。
そして実際、そのようなやり方を推奨しているトレーダーさんもいます。
ここでは、その是非について、ちょっと考察してみます。
自分があの頃に知りたかったことを踏まえて。
まず、追証とは?
追証。
おいしょう、と読みます。ついしょうではないんです。
これは、
FXなり株式なりそういった投資をしているさなか、
口座にあるお金が現在取引中のもの(建玉)の金額を下回った場合に、
追加でお金(証拠金)を入金することを求められます。
「追加の証拠金」なので、「追証」。
わかりやすく滅茶苦茶単純化すると。
取引しているものが赤字だぞ、損失が出ている状態だぞ。
上昇すると思ってロングしていたのに、場は下落じゃん!
損失額は……今のところ5万円だな。
このような状態になったあなた。
最初の資金額もドル円を〇建玉買えるギリギリにしていたから……
おっと、よく見ると口座残額(証拠金)がマイナスになっている。
4万円足りないって、FX業者から言われている!
このような状態になった時、
その赤字分の4万円は、FX業者があなたの代わりに負担しているのです。
代わりに負担してあげていて、あなたのポジションが勝手に処理されないようになっているのですね。
だけど、あちらさんも商売。
そんなずっと代わりに建て替えてあげることなんてしたくありません。
はやいとこ足りない分を払ってくれよ、というのが追証です。
大抵は翌日までの入金を求められます。
なお、わかりやすくするために、FX業者が勝手にこの追証制度を作ったかのように書きましたが、
実際はに日本の金融庁が定めた法律によるものです。
FXをやっているあなたよりも会社を守りますよ、ですね(!)
世知辛いですね(?)
FXで追証したくなる心理とは?
なぜ、追証をしたくなってしまうのでしょうか?
弱いからだとか下手だからとか、そういう風に言ってくる人もいますが、
みんながみんな強いわけでも、最初から失敗なくうまくいくわけでもありませんよねえ。
失敗を認めたくないという心理も往々してあるかもしれませんが、
それだけではないと思っています。
というのも……
これは、FXをやるにあたって、FX口座を開設してチャートを見れるようになると。
殆どの人は過去のチャートもざっと眺めたりすると思います。
そうやって、過去のチャート(日足でも充分です)を眺めていると気づくことがあるのです。
むしろ、気づいたからこそ
「追証したらなんとかなるんじゃね?」
という思考が浮かぶようになってしまうのです。
それはなんなのか。
レート、なんだかんだで戻ってるじゃん!!!
ってことなんですよえ。
そうなんですよ。
なんだかんだで戻っているんです。
人々を恐怖の底に陥れた、4円ものの大暴落が起こったとしても。
当時107~108円前半でロングしていた人が絶望の底に落ちたとしても。
結局戻っているんですよね。
大暴落のあとは反発も大きいですが、
ここまでじゃなくても、緩やかになんだかんだで戻っていることも多いです。
わずか数日で元のレートに戻ることなんてよくあります。
1年かかることもありますが、それでも戻っちゃうんですよね、取引した時のレートに。
そういうこともあり、
くそっ!損切しなきゃよかった!!!
と、叫ぶ人がたくさんいます。
そういった経験をしたり、見ていたりすると……
じゃあ、ちょっと無理してでも追証して待ってみよう
こんな風に考えてしまったとしても無理ありませんよね。
経験するから。
そういう人たちを見てくるから。
実際、確かにレートは戻るから。
だから、追証して待てばいいと考えてしまうのは、
「当たり前のこと」なのだと、一旦受け入れましょう。
だって、戻るんだもの……(苦笑)
追証すればいいって、実はむちゃくちゃ危険な思考
追証したくなるのは仕方ない、と書きました。
そう、仕方ないんです。それは本当です。
ふと横切るのです「追証」という文字が……
ですが、はっきりいいます。
むちゃくちゃ危険な思考です!!!
確かに、追証したおかげで踏ん張れて、
うまいことレートが戻って利益を上げられたという人もいます。
ですが、それもいつまでも続くとは限りません。
それに、戻るまでにどれだけの時間がかかるのか、わかりません。
確かに、わずか数時間~数日で戻ることもあるでしょう。
しかし数か月から1年、そのぐらいかかることだってあります。
その間に、新たな追証が発生しないという保証はどこにもありません。
そう、さらに損失を出してしまう可能性だってあるのです。
しかし、一度、数回、成功体験を積んでしまうと。
その時の「間違った成功体験」があるがゆえに追証することをやめられなくなります。
何度も追証を繰り返したその先に待ち受けているのは、
破滅
ただそれだけです。
追証という麻薬に手を出さないために
追証って、一種の麻薬なんですよね。
破滅するまで、止められない。
へたしたら、破滅を経験してもやめられないかもしれない。
だって、今この瞬間の損失さえ逃れることができたら、
レートも戻って利益を出せるかもしれないから。
そう考えてしまうんです。
損失を出すのは怖いくせに、なのに、追証することが怖くなくなってしまうんです。
だからこそ。
もう最初の段階で、
何があっても、追証は絶対にしない!!!
そうしっかりと決めておいてください。
損切を入れる癖を。
もし、損切の設定をするのを忘れてしまって、追証を求められてしまったら。
その時は入金せずに、いさぎよくその取引は諦める覚悟を持ちましょう。
そうしたら、一度FXから離れて、冷静になる時間を作ってください。
冷静になったら改めて反省と今後の戦略を練る。
そういう風にしていってください。
長く続けるためにも。
破滅しないためにも。
追証は絶対にしないことです。
低レバレッジでやればいいというけれど
追証なんてやらずに済むように、低レバレッジでやればいいじゃん
なんて言ってくる人もいるでしょう。
でも、そんな余裕のない人も多いと思います。
一刻も早く、大きなお金を(利益を)手にしたい。
そう夢見て、FXを始める人も多いのではないでしょうか。
低レバレッジでできるなら最初からやってるよ!!!と言いたくなると思います。
私はその気持ちもよくわかるので、低レバレッジ推奨!と強くは言いません。
ですが、だからこそ、追証は絶対にしないでくださいね。
その代わり、損切をしっかりやっていきましょう。
損切なんてしたくない、損切ビンボーになる!というのであれば、
まずは損切ビンボーにならないよう、損切の仕方を考え直してみてください。
例えば、ハイレバだとしてもMAXの25倍ではなく、15倍にして損切を深めにする等のように。
そもそも損切にも抵抗がある、というのであれば、
それはもう、低レバレッジでやってください。1~2倍の。
それが一番です。
後記
冒頭でも書いたように、これは私自身の経験をベースに、周りの経験談も踏まえて作成した記事です。
今でも、追証はやはり麻薬だと思っています。
絶対に一度も手を出しちゃいかん領域のやつです。
この記事を読んでいる方は、FXで成功したい・稼ぎたいと思っているはずです。
だからこそ、お伝えします。
追証は、絶対にやらないでください。
ただの一度も、です。
そのうえで、楽しくも成功するFXライフを!