ナイアガラという言葉に惑わされたなぁという反省と後悔から来ている記事です。
ナイアガラという言葉はFX上級者がよく口にしますが、
そんな言葉は脳みそから追い出した方がいいよということをお伝えしたいです。
あの頃の自分にも!
FX界隈でも「ナイアガラ」という単語はよく飛び交う
FXをやってると、必ず耳にする言葉があります。
それは……
ナイアガラ
ナイアガラといっても、北米にある有名な滝のことじゃないですよ。
為替レートが一気に暴落した時の様子を比喩して生まれた言葉です。
チャートを見ると、陰線が垂直に近い形で、かつ大きいのですね。
そう、まるでナイアガラのように。
「ナイアガラ」を省略して、「ガラ」「ガラった」という人もいます。
例えば…2019年1月3日のドル円(USDJPY)は大きな「ナイアガラ」だった
2019年1月3日。
わずか5分の間に、ドル円が4円も大暴落しました。
※約108円から約104円へ一気に急落。
たった5分。
チャートを1分足ももしくは5分足で見ると、大きな陰線になっています。
※15分足以上のチャートでみると、陰線で且つ長い下ヒゲが出ています。
「上昇はゆっくり、暴落は一瞬」
これもナイアガラとともによく言われる言葉ですね。
チャートを見ると、ゆっくりゆっくりと上昇していて、
例えば1円も上がるのに時間がかかっているように見えるのに、
一瞬で上昇分を打ち消すような暴落が起きるからでしょうね。
FXを長くやっている人はショート狙いが多いが……
FXを長くやっている人を観察していると、ショート狙いの人が多いことに気づきます。
正確には「ショートポジションを公言する人が多い」ですが。
(ロングもしていても言わないだけという可能性も大)
確かに、前述の通り、2019年1月には、わずか5分の間に4円も大暴落するという出来事がありました。
その前にも、2015年にも大暴落があります。
そういった出来事というのは、インパクトが強烈です。
事実、その時のネットは阿鼻叫喚でしたからね。
それもあるのでしょう、
「ナイアガラに注意!」
「そろそろ暴落が来るかな?」
とつぶやく人が多いように見受けられます。
しかも、その呟きの頻度も高かったりしますね。
FX上級者(?)の呟きは、煽りの面もある
ナイアガラ、暴落……
FX上級者、長くやっている人はこういった言葉を多用してきます。
また、FXの本にもネットの色んなHPにも、
「ナイアガラ(暴落)にはとにかく気をつけて」と書かれているところが多いです。
それを素直に信じて、おそるおそるトレードをしていました。
ですが……
こういったことは、露骨に言ってしまえば「煽り」でしかなかったのだと、今ならわかります。
例えば……トランプが大統領になった時。
ドル円はぐんぐん上昇(円安)になっていました。
でもそんな時も、長くやっていた有名どころの人たちは
「ナイアガラが来るぞ!」「暴落がくるぞ!」と言っていたんですよ。
私はそれにとらわれてしまいました……。
確かに、ナイアガラの印象は相当強烈です。
ものの5分で4円も暴落とかなんて、もう肝を冷やすどころじゃすみません。
ですが。
そんなしょっちゅうナイアガラが起きるわけがないんです。
上昇が続いたから、「暴落」が起きる、と決まっているわけではないんです。
FX為替レートの下落イコール暴落ではない!
上昇が続いて、ある時から下落に転換することはあるでしょう。
為替レートなんて、結局はその繰り返しです。
ですが、「下落イコール暴落ではない」んですよね。
なので、あの頃の私自身に、そしてこのサイトを読みに来てくださった方にお伝えしたい。
とらわれすぎないでください。
惑わされないでください。
ナイアガラが起こるぞ!だなんて、
いい続けていれば、そりゃいつかは当たる、程度です。
ここでお伝えしたいのは。
「ナイアガラ」という言葉にとらわれすぎてロングに憶病になり
ショート一択になってしまわぬように気をつけてください。
ということです。
FXの成功コツは、チャートの波に素直に乗ること
目の前の、チャートの波に素直に乗ること。
いつか暴落するんじゃないか?
どうせ暴落するんだから、ロングよりショートの方がいいじゃない?
そう思いがちな人たちもたくさん見てきました。
自分もそうでした。
だって、あまりにも、上級者(のように見える人たち)が、「ナイアガラ」と連呼するから。
こんな上昇ムード、長く続くわけがないだろっていうから。
でも、なんだかんだで長期的な上昇はたくさんありました。
惑わされずに素直にロングしていたなら、というケースが多かったです。
特に、ドル円に関しては日本側もあの手この手で支えまくろうとしてきます。
むしろ、なかなか落ちないと思っていた方がいいかもしれません。
必要以上に恐れずに。
損切設定はきちんとしたうえで、「波に乗ること」を優先してください。
周りの言葉に惑わされないように。
損切設定以外にも、
- 急激なレート変動でも耐えられる範囲でのレバレッジで取引する
どうしてもハイレバでやりたい場合は、
- 年末年始や金曜日等、レートが落ち着かない時期の取引は避ける
- オセアニア市場時間の取引は避ける(薄い時間帯は避ける)
- 経済指標に関する取引は避ける
これらのことに注意するだけでも、急激な動きに対する損失は回避しやすくなります。
(100%でありません、念のため。でも、かなりリスクは減らせます)
とにかく、惑わされないように。
必要以上に気にしすぎて臆病にならないように。
ロングを怖がらないでください。
後記(まとめと反省)
これは上昇ムードっぽくない?ロングだよね?というのを感じていたのに、
そうそうたる顔ぶれのFXトレーダーたちが「暴落来るぞ~ワクワク」なんて言っていたんですよ。
当時、私はまだFXを始めたばかりでもあり、
それでロングしたくてもロングしきれなかった苦い過去があります。
結局その上昇ムードの時の「ナイアガラのような大暴落」は起こりませんでした。
いくら初心者でも、長くやっているトレーダーさん、
うまそうに見える有名トレーダーさんのいうことをまるっと信じる必要はないということです。
長いからこそ、かえって過去の経験にとらわれている場合もありますし、
その時その時で経済や政治の情勢も変わるものですから。
ただ、薄い時間帯や休み明けの場合は一気に刈り取りに来るので、
そこだけはやはり気をつけていきましょう。
※こういう時はトレードを休む!のが一番です。
