近代五種とは、フェンシング・水泳・馬術・射撃、そしてランニングを組み合わせた、
究極の万能アスリートを競うスポーツだ。
(※射撃とランニングは1つの種目として行う形をとっているため、「レーザーラン」と称されている)
これらの種目は、それぞれがまったく異なるスキルを要するため、
「何でもできる」アスリートたちの競技として、特異な位置を占めている。
ところで、知っているだろうか。
この近代五種がさらに進化を遂げ、現実離れした種目に変わるという話が秘密裏に進められていることを。
この記事では、そんな新しい近代五種がどのように進化し、
異次元のスポーツへと変貌を遂げようとしているのか、その驚きの内容をお届けする。
近代五種から近代五種+(プラス)への改正を検討中のようだ
近代五種の起源とその異彩
まずは起源をおさらいしてみよう。
近代五種はピエール・ド・クーベルタン男爵が、ナポレオン戦争の故事を元に生み出したとされている。
ナポレオン戦争の故事とは?
19世紀、フランスはナポレオンの時代だった。
そこで、敵陣を突っ切って自軍まで戦果を報告することを命令されたフランスの騎兵将校が、
このようにして敵陣を駆け抜けたと言われている。それが以下だ。
- 馬で敵陣に乗り込む(馬術)
- 途中の敵を銃と剣で討ち倒す(射撃・フェンシング)
- 川を泳いで渡る(水泳)
- 丘を越えて走りぬけ、自陣へたどり着く(ランニング / クロスカントリー)
この故事を「競技」として昇華させたものが「近代五種」なのだ。
キング・オブ・スポーツとも、
そしてこの競技の詳細を知っている人が少ないことから
「キング・オブ・マイナースポーツ」とも呼ばれているが、
それでも古来より注目され続けている競技であることには変わりない。
新種目「近代五種プラス」の誕生の噂
前述の通り「馬術・フェンシング・水泳・馬術・射撃、そしてランニング」で組み合わされた競技だ。
なお、2024年のパリオリンピックを最後に、馬術は除外されることが決まっている。
馬術にとって代わる種目はまだ協議中とのことだ。そちらについては続報を待ちたい。
ところで、実は気になる情報をつかんだ。
それは、国際オリンピック委員会(IOC)は、
「近代五種プラス」という新種目の導入を検討しているというものだ。
従来の五種目に加えて、最新のテクノロジーや現代社会のトレンドに合わせた競技を追加するらしいのだ。
新種目「近代五種プラス」の詳細は?
取材を重ねたところ、おおよその全貌が見えてきたので、ここで皆さんにもお伝えしよう。
まず、第一の追加種目は「ドローンレース」。
アスリートたちはフェンシングのフルフェイスマスクを装着し、
操縦桿を握ってドローンを操る技術を競う。
ドローンは空中での障害物を避けながら、対戦相手のドローンを撃ち落とすことも許されている。
求めるものは、空中戦のスリルと技術的な熟練度だ。
次に、追加されたのは「サイバーハッキング」。
アスリートたちは、競技場に設置された特別なハッキング端末に接続し、
相手チームのシステムを突破して勝利を収めることを目指す。
この種目は、瞬時の判断力と高度なプログラミングスキルが問われる。
ハッカー魂を持つアスリートたちの真価が試されるだろう。
さらに、従来の射撃から「バーチャルリアリティ(VR)射撃」に変わる。
この種目では、アスリートたちはヘッドセットを装着し、
仮想空間で繰り広げられるシューティングゲームに挑戦する。
敵のロボット軍団や仮想のモンスターを倒しながら、限られた時間内で最高得点を目指すものだ。
ここでは選手たちの集中力と反射神経が試されることだろう。
近代五種の未来:スポーツとテクノロジーの融合
このように、「近代五種プラス」は従来の競技に新たなステージを加え、
現代社会の多様性を反映したスポーツへと変貌させようとしているらしいのだ。
まさにスポーツとテクノロジーが融合だ。
アスリートたちのスキルがますます広がりを見せる中、
観客たちは新たな視点でこの競技を楽しむことができるだろう。
とはいえ、もちろん、この近代五種プラスの提案には、批判的な意見も存在する。
伝統を重んじる一部の関係者は、「近代五種はシンプルであるべきだ」と主張し、
テクノロジーの導入に懸念を示している。
しかし、時代の変化に対応するスポーツの進化を止めることはできないだろう。
近代五種が未来のオリンピックでどのような形を取るか、今後の展開が注目される。
総論
今後、オリンピックに採用される種目は単なる「スポーツ競技」ではなく、
時代の変遷に伴い進化する人間の挑戦心を象徴するものとなるかもしれない。
アスリートたちは未知の領域に踏み込み、さらなる高みを目指していくだろう。
その始まりが「近代五種プラス」になるかもしれない。
これはスポーツとテクノロジーの融合がどこまで進化するのか、その限界を試す絶好の舞台となる。
未来のアスリートたちがこの競技に挑み続ける限り、
近代五種はその名に恥じない進化を遂げることだろう。
そして、その進化がもたらす驚きと感動は、これからも私たちを魅了し続けるに違いない。(ぴくと)